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2023年 2月 4日 リベラルアーツ
こんにちは。担任助手1年の吉野ひかりです。
今日は私がどうやって進路決定したのか、そしてリベラルアーツについて書きます。
私は高1までは一橋大学を目指していました。国公立で家から近くて親近感を感じたのと、憧れの先輩がいたからです。しかし、高1の12月に憧れの先輩に「東大目指してみなよ」と言われて「いや東大は無理でしょ」と思いながらも、単純な性格ゆえに東大を視野に入れはじめ、しばらく東大と一橋で迷って東大に絞りました。
私はやりたい仕事が決まっておらず、文理選択の時に「私が高校のうちに学部を決めるのは不可能だ」と実感したので、進振りのある東大に惹かれました。文科一類にしたのも進振りのためです。法学部に進む可能性があったので、文科一類を志望しました(他の科類から法学部に行くのはかなり厳しいです) 。
当時は漠然とジェンダーやクィアに興味があり、法の観点から社会を変えるということしか見えていませんでした。観点や方法をそれしか知らなかったのです。でも、大学で様々な科目を学ぶ中で、クィア・スタディーズのみならず、そこから障害学や格差と貧困など他の構造的差別の問題にも視野が広がりました。今は、障害・性・人種・階層それぞれの視点から社会について学び、インターセクショナルな視点を持って少しでも社会を変えたいと思っています。
この私の具体的な話はみなさんにとって重要ではないのですが、抽象的な「大学に入ってから視野が広がる」ということは大事です。大学に入ってから学部を決めていたら、その学部に関連する授業ばかり取り、その先の進路しか見えていなかった気がします。その点、進振りがあることによっていろんな学問を知ろうという姿勢ができました。みなさんが目指す大学の大半は進振りがないでしょうが、この姿勢は大切にしてほしいと思います。
いくつかは他の学部の授業も取れるはずなので、積極的に聴講したり教養として幅広い分野の本を読んだりして、大学で学問的・社会的視野を広げてほしいです。世の中には、私が今見ているいくつかの交差性より何十も多くの交差生があるはずです。その切り口をたくさん知っていた方が、社会を考えたときに面白いし深く考えられます。
リベラルアーツに対しては色んな意見があると思いますが、いいなと感じたら大学1・2年のうちはぜひ幅広く学んでみてください。