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2020年 10月 9日 今年のノーベル賞もすごいぞ!
パンデミック勃発以来、グローバルなニュースが増えたような気がします。
特にアメリカに関する話題は尽きません。
今週はトランプ大統領が感染してわずか3日で退院というニュースで持ちきりです。
開いた口が塞がりません。
年内にワクチンが完成すると豪語していますが果たしてどれほど信じてよいのか、、
しかし、いつかはきっと素晴らしいワクチンができると信じています。
今年のノーベル医学・生理学賞は人類が未知のウイルスに打ち勝つために大きな功績を残した研究者に贈られました。
C型肝炎をご存知でしょうか。
この病気を引き起こすC型肝炎ウイルスに感染すると、ゆっくりゆっくり肝臓が破壊され、やがて修復不可能な肝硬変となり、場合によっては肝臓がんに進行します。
公衆衛生や医療技術が向上した結果、新規患者は減少しましたが国内では未だに約200万人の患者がいます。
C型肝炎の原因が分からなかった当初は、すでに発見されていたA型・B型肝炎ウイルスのどちらにも当てはまらない「nonA・nonBウイルス」と呼ばれていました。
まさに未知のウイルスだったわけです。
今回受賞した研究者は3名。
それぞれ
C型肝炎ウイルスの存在を証明した人
C型肝炎ウイルスの診断技術を開発した人
C型肝炎ウイルスの薬の開発に貢献した人
ウイルス発見から薬の開発まで、本当に素晴らしい業績を残した研究者たちです。
彼らが残した歴史をみると、いつの日かコロナウイルスも同じように克服できるのではないかと勇気をもらえます。
ただ、こんなにすごい人達受賞したのに、世の中の人達がもっとC型肝炎について知るチャンスなのに、何故日本のメディアは大々的に報道しないのでしょうか。
速報が出たきり、特集も組まれず詳しい解説もない。
日本人が受賞した時は趣味や好きな食べ物まで聞くのに、この差はなんでしょう。
日本に限ったことではないかもしれませんが、メディアの報道には偏りがあります。
媒体ごとにも速報性や信憑性に差があります。
近年はネットニュースやSNSが主な情報収集の場となりつつあるようですが、これらは自分の「いいね」に基づいて内容が異なります。
視野が広がるとは言いにくいはずです。
高校生は自分の将来をおまかに決めなければなりません。
しかし16・17歳で将来を見通し進路を切り開く事は、容易ではありません。
自分は何に興味があり、何になりたいのか悩む人が多い筈です。
そして模索する過程では、情報収集元が意図せずとも限られてきます。
これは仕方のないことです。
しかし意識して、視野を広げなければなりません。
「心在らざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず」
自分から興味を持って情報を掴みに行かなければ、運命的な出会いやチャンスは巡ってきません。
東進ハイスクールでは年間を通して
トップリーダーと学ぶワークショップ
サイエンスセミナー
大学学部研究会
公開授業
生徒説明会
などのイベントを開催しています。
様々な分野の先駆者がそれぞれの仕事を教えてくれます。
担任助手や講師が目から鱗の勉強法を教えてくれるかもしれません。
文系の人も積極的にサイエンスセミナーに出るべきです。
理系の人も関係ないからと高をくくって文系分野のトップリーダーと学ぶワークショップに参加しないのももったいない。
これらのイベントを通して思いがけず自分の興味が見つかるかもしれません。
次回のイベントは何か、校舎で担任助手に聞いてみましょう!
参加すればきっと何か得るものがあるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日は原井先生です。
担任助手 青島健人