2021年 2月 16日 夢・志とは?
こんにちは、担任助手の山中です
今回は、よく東進で語られる「夢・志」について僕なりの意見を述べていこうと思います
いきなりなのですが皆さん、サンクコストと呼ばれる概念、知っていますか?
これは経済学の概念で、ある対象にすでに投資してしまった時間や費用のことを指します
それらはもう回収不可能だからこそ、人間は投資されたものについて強引に価値を見出すと考えられています
パチンコ依存症などいい例ではないでしょうか?彼らは多くのお金と時間をパチンコに費やし、それらの投資は回収不可能です
だからこそ「パチンコは価値のあるものだ」と自分に言い聞かせてどんどん沼にはまっていく、そんなロジックだと思います
これだけじゃわかりづらいですよね
僕が思うに皆さんの身近で最もサンクコストがかかっている概念はずばり「学歴」だと思います
一般的に高学歴と呼ばれる学歴を手に入れるには莫大な時間と教育費を必要とし、それらの費用はまた回収不可能です
「これだけ時間をかけて手に入れたものだから価値があるに違いない!」人間はそうして、自分の学歴を得るまでにかけた投資を正当化します
日本だとこれ顕著ですよね、就職においての学歴フィルターの表れなどがサンクコスト理論の成れの果てだと思います
僕自身レールに乗り続けてきた人生でした
中学受験をし、大学も世間でいう高学歴と呼ばれる大学に入り、、、
「学歴」に対するサンクコストのかかり方が尋常じゃないのです
このブログを読んでいる皆さんも多かれ少なかれこのことは当てはまるのではないでしょうか?
僕は、このサンクコストがかかった状態で思い描く将来の「夢」とは、本当の意味での夢ではないと思います
大学に入るために勉強してきた人はどうしてもその枠組みの中で夢を捉えがちです、これは皆さんもわかると思います
だからこそ、「色々調べて憧れの企業に就職したけど、なんか違うからやめよ」などといった事例が多発するのだと思います
皆さんにとってのあこがれとはいいかえると「自分のサンクコストを正当化してくれる場所」だと思います、ただこのサンクコストの正当化を夢に求めないとなるとそれもそれで難しい
僕の現在の将来の夢は多くの大学卒の人間と同じく「大企業に入ること」です、なかなかやりたいことも見つかりませんしね
ごく一部の人間は自分にかかった「学歴」というサンクコストを無視して成功をつかみ取る人もいます
例えば東大卒の俳優香川照之や、慶應から嵐に入った櫻井翔などはまさにその例でしょう
多くの日本人は彼らのように今までの物差しをすべて捨てて行動するなどは難しいでしょう
ただ、大学では「それらしきこと」はできると思います
特に1.2年生のうちは就職のことなどほとんど考えることもありません、自分の本当にやりたいことを時間を使ってできる期間と言えます
実際に僕の知り合いにはアイドルとして活動している人もいます、本当にすごいですよね
3.4年になると「就職活動」という太くのしかかるレールが目の前に現れます、ここから外れるのは難しい
ただ、1.2年のうちは単位さえ取れれば自分の本当の夢に向かって時間を使える期間だと思います
何もレールから外れることを推奨しているわけではありません、ただ、自分の本当にやりたいことを何も気にせずやっていることができる機会として大学生活前半を皆さんにはとらえてほしいのです
そこで気付きを得るか否かで就職活動への向き合い方は変わるかと思います
大学生活、遊ぶだけではもったいないです
サンクコストから完全に解き放たれるのも1.2年くらいでしょう、その期間に皆さんにはぜひとも自分の本当の夢を探してみてほしいなと思います