暗記のコツ | 東進ハイスクール 吉祥寺南口校 大学受験の予備校・塾|東京都

ブログ

2020年 11月 2日 暗記のコツ

 

皆さんこんにちは。担任助手2年の齋藤と申します。

 

 

今回は、「暗記のコツ」についてお話していこうと思います。

 

受験勉強をするうえで、暗記は欠かせないものです。英語であれば単語・熟語・文法、数学であれば公式、国語でも古

文などは単語文法をいかに正確に暗記しているかが点数にかかわってきます。

 

 

さて、皆さんはどのような暗記をしていますか?ひたすら書きなぐったり、音読したり、ペンと赤シートを使っておぼ

えたり、実にいろいろな方法がありますよね。しかし、どの方法にも共通して言えるのは、「反復」が大事だというこ

とです。

自分が思うに、反復には2種類あります。短期的な反復と、長期的な反復です。

 

短期的な反復は、知らないものを覚えることに使います。これに関してはすでに音読や、繰り返し書くなどしてやって

る方が多いのではないでしょうか。ここで一番大事なのは、暗記は質でなく量、つまり繰り返す数で決まります。よ

く、暗記に時間をかけたのにどうしても覚えられない、という生徒を目にしますが、そのような生徒は暗記に慎重にな

りすぎている場合が多いです。暗記に慎重さは多少必要かもしれませんが、それよりは繰り返す数を多くしたほうが確

実に覚えられます。なぜなら、繰り返すことで段階的になるからです。皆さんにも、覚えにくい英単語と覚えやすい英

単語はあると思いますが、繰り返すことで、2周目は1周目にできなかったもの、3週目は2週目にできなかったもの、と

いうように自分の苦手な部分だけを抽出して勉強することができるため、非常に効率的で、覚えやすいものにはあまり

時間をかけず、覚えにくいものは時間をかけて覚える、ということが自然にできます。どうしても覚えられないものだ

けは質にこだわってやることもでき、柔軟性もあります。

 

 

長期的な反復に話を移しましょう。長期的な反復は、覚えたものを忘れないようにする役割があります。エビングハウ

の忘却曲線をご存じでしょうか?人間の脳には忘却機能があり、日がたつごとに物事を忘れていく、ということが曲

で表されているものです。グラフによれば、覚えた直後を100%とすると、20分後には58%、1時間後には44%、1日後

は33%のことしか覚えていないそうです。つまり、1回覚えてそれを放置しておけばほぼ確実に大半のことを忘れてし

うということです。しかし、覚えて24時間以内に10分の復習、1週間以内に5分の復習、1カ月以内に2~4分の復習を行

だけで、覚えた直後と同じ状態の戻るという研究結果があります。合計しても、16分の復習をするだけで、まったく

効果は違います。それどころか、復習をしなければ最初に苦労して覚えた時間が無駄になるといっていいでしょう。

 

 

みなさん、復習の時間は取れていますか?自分の実体験ですが、塾で覚えたことを帰り道でノートを見返すだけでも驚

くほど違ってくると思います。

 

 

学校や部活などでなかなか時間を取れないこともあるかもしれませんが、1日5分、ノートを見直す時間くらいならいく

忙しくても作れるのではないでしょうか。小さな努力が全く違う結果を生み出します。暗記は書けた量でなく、繰り

返した数です!くれぐれも忘れないように!