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2023年 2月 28日 医学部に決めた道のり
こんにちは!
受験生の皆さん、2月の最終日になりましたね。
受験が本格化して1か月ほど経ちました。しかし、3月もまだまだ受験本番です。
私自身、受験が終了したと感じられたのは3月18日でした。(この日に順天堂大学の補欠が繰り上がり、やっと一つ目の合格をいただけました。)
3月上旬にあった卒業式も、まだ合格が一つもない状態で参加したのを覚えています。
ダレてしまいがちな2月終わりですが、気を引き締めてまいりましょう。
さて、高1・高2の皆さんは、後1か月で学校での学年が上がりますね。
私は医学部という立場柄、いつもは医学部を志す生徒さんとお話しする機会が多いのですが、今回はまだ志望が決まっていない方に「なぜ医学部に決めたのか」についてお話したいと思います。
結論から言うと、「人体が好きだから」です。
ある時、小学校のクラスにおいてあった本に、職業の本がありました。私はその中にあった「トリマー(ペットの毛を整える仕事)」に憧れるようになりました。それががだんだんと獣医師に、そして中学生になるころには医師になりました。
医学部を目指し始めたとき、確固たるきっかけや明確な理由があるわけではありませんでした。
思い返せば、幼稚園の頃に読んだ絵本に載っていた人体についてのお話を今でもよく覚えていますし、小学校の頃もパソコンを使って調べものをしていたので、「電車好きの子供」と同じ感覚で「人体(動物)好きの子供」だったのだと思います。
中学3年生の夏にはすでに医学部に行くことを念頭に、塾を探していたことは覚えています。
医学部に入り2年が経つ今、私の医師志望理由はやはり「人体が好きだから」です。
そしてその好きなことで社会に貢献出来たら、これ以上嬉しいことはありません。
1年生の2月から始まった医学の勉強は、まだまだ入口に近く、学べることが多く残っています。
しかしこの1年で、私はますます人体が好きになりました。
人体というと、肝臓・腎臓・心臓と…と、臓器を思い浮かべる方が多いかもしれません。
勿論そういった内容は初めに習いますが、それだけではありません。
免疫細胞の受容体の型(生物選択の人はわかるかもしれませんが、MHCにはクラスIとIIという二種類が存在しています。クラスIは全有核細胞に存在しCD8陽性T細胞に抗原を提示しアポトーシスを誘導され…。などなど)、寄生虫の生活史(寄生虫には原虫と蠕虫がいて、有名なアニサキスは蠕虫です。それ以外にも吸虫・条虫・糸状虫など様々おり(検索する際は画像に気を付けてください 少し驚いてしまうかもしれません)、人体に寄生し増殖できるかどうかは寄生虫ごとによります。寄生虫が基本的に腸管にいるイメージがあるのは、糞便から新たな宿主に感染する瞬間を待っているからです。小学校の頃やったことがあるかもしれない蟯虫検査も、肛門周辺に卵を産み付ける寄生虫を発見するための検査です。)など、学ぶことは多岐にわたります。
将来は、自分に与えられた環境をめいっぱい使い倒して、傷口を1mmでも小さくできて、必要な知識はすぐに分かり易く説明できて、新たな医療を開拓できる医師になりたいです。
まだ自分の将来を決め切れていない方!
何が自分に響くか自分でもわからないものです。
東進ではトップリーダーと学ぶワークショップで様々な分野のリーダーたちのお話が聞けます。
あるいは自分で説明会や体験会を探してみるのもいいでしょう。
まず行動。それから考える。
志望を決めるのも、勉強に対しても、このスタンスは重要です。
頑張ってください!