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2019年 3月 8日 3週間物理漬けになった話
こんにちは!吉祥寺校の飯島です!
今の時期は科目別におすすめの勉強を紹介しているかと思いますが、今回は物理のお話です。
高3の12月センター模試で物理が60点台だった飯島が100点まで持っていった方法も併せてご紹介します!!
(数学やその他理数系の科目には使えると思うので、文系の方でも数学を使う方などはぜひ確認してみてください!)
それではいきます!
① まず、いったんできるようになりましょう。
というのは、よく短期記憶と長期記憶などと言いますが、理数系の科目でも同じようなことが言えます。
まずはいわゆる短期記憶のように、「いったんできるようになる」ことが必要です。これは、例えるならば「定期テストでできるようになっている」ような状態です。(その後放っておくと、忘れてできなくなりますね)。
ただし、理数系の科目においてはいわずもがなですが、丸暗記はおすすめできません。答えを覚えて定期テストに臨む、というようなことになりますが、受験においては全範囲の知識が求められるため現実味がないですし、なにより科目の本質的な意味とかけ離れてしまっています。
つまり、放っておくとできなくはなるけれど、ひとまず一度はしっかりと理解してできるようになろうということです。
その際に気をつけてほしいことは次の二点です。
・大きな範囲を一度に背負いすぎない。(やり込む範囲を絞る)。
→一度にたくさんやろうとしても無理です。身の程を知ってこまめにやりましょう。
・見て覚えるのではなく、(手を動かして)問題を解いて考え方を身につける。
→解答を見たり、解説を聞いたりしてわかったつもりでいても、実際に自分で解いてみると解けないということは往々にしてあります。見たり聞いたりしてわかったと思ったら、自分で再現できるかを確認して、本当に理解できているのか確かめましょう。
このふたつというのは後で紹介するいわゆる長期記憶化、受験で言えば全範囲を同時に解けるようにするためにという段階でも大切になってきますので、絶対に外さないようにしましょう。
② 次に、徹底的にやり込みましょう。
一度できるようになったら安心ではありません。最初のうちは「あーまだ覚えてるわぁ」と思っていても、少し経った頃にはそんなことも思わなくなり、気づいた時には頭から消えています。そんなもんです。
では、頭から抜けないようにするにはどうしたら良いか。それは「同時期に全範囲に触れること」です。
まずある分野だけやって、次にまた別の分野だけをやって、ということを繰り返していると、数分野やったころには最初の分野の内容が頭から飛んでいます。(これは高速基礎マスターなどにも言えることですね)。
当然、「初めてできるようになる」という段階でこれをやろうとすると頭がパンクするので、最初は分野ごとにやるのが妥当でしょう。
大枠としては以上です。「え、これだけ?」と思ったかもしれませんが、本当にこれだけです。
とはいえ、これだけでは皆さん納得されないと思うので、ここから具体化していきます。
①の「まず、いったんできるようになる」という段階は、
・学校の授業を理解する。(定期テスト対策をしっかりする)。
・完璧に解けるようにならないまでも、「全く理解できていない」というところはないように講座の受講を進めていく。(いったんはテキストの問題を解けるようになる)。
といったようなところでしょうか。
②の「徹底的にやり込」むという段階では、
・問題集を一冊やり込む。
・東進のテキストの問題を全て解けるようにする。
といったようなところですね。自分がやっていたのは後者だったので、こちらについてより深掘りしていきます。(タイトルにもあった3週間物理漬けになっていた時にやっていたのはここの部分です)。
飯島は東進で「ハイレベル物理」という講座をとっていました。このテキストの問題を徹底的にやり込んだということになりますが、具体的に守っていたことは、
・一度解いた問題を2~3日程度空けてもう一度解き直す。(解いた際の感度に応じて空ける日数を変えていました)。
・少しでも不安の残る問題は何度でも解き直す。(ここでも空ける日数は適宜変えていました)。
・一日でなるべく全分野(力学・熱力学・電磁気学・波動)に触れる。
といったことです。
ここで一番大切なのは、「二度目以降に解く(復習)の日程を安易にずらさない」ことです。よく、「人の記憶は4日で消える」などと言われますが、自分の頭から完全に消えてしまう前に解き直さないと意味がありません。(結局初見と同じような状態で二回目、三回目を解くことになります)。
新しい問題を解く日が一日ズレても大きく変わりませんが、二回目以降を解くタイミングが一日ズレると、前に解いた時の記憶の残り方は大きく変わってしまいます。
とにかく復習のタイミングをズラさないようにしましょう。自分は解く日付を書いた付箋をテキストに貼って、そちらから処理をしていました。
あとはもう一つ、過去問などを解く際に気を付けてほしいことを下に追記しておきます。(少々散文的かと思われますので、後々加筆修正するかもしれません)。
赤本等には出題範囲や出題形式が載っているかと思いますが、そういったものを自分自身で整理しておくようにしましょう。それを一覧にまとめて、直前期に「これをやれば基本的には全範囲をカバーできるはず!」という、自分専用の問題集のようなものを作ってしまうと良いです。使う問題が過去問だけで足りなければ、今まで使ってきた問題集やテキスト、模試などにも範囲を広げてみると良いでしょう。(数学は範囲が膨大すぎるので、頻出、典型、特に自分が苦手なもの等絞った方が良いです)。
それを何周もして、反射神経で解ける——解けるであって丸覚えではない——ようにしましょう。そして、できなかったところ、あるいはできたけれど少しでも不安の残るところに関してはその原因をしっかりと分析して、書き溜めておくようにしましょう。長く間をおいてから復習をしたときに同じような原因でミスすることも多いです。それに気づくにはしっかりと過去の記録を残しておくことが必要不可欠です。解くごとに新たな課題を見つけられるよう、こういった工夫を最大限行いましょう。
ただし、一度解いて、解説を見たり聞いたりして、分かった気になって放置することだけは絶対にしないでください。それならやらない方がましです。上記と被りますが、なぜ間違えたのかをしっかりと分析して次につなげる——併願校の過去問から類題を探してきて解くとか——ために解くのです。10年分やったから良い、そんなわけありません。そのあたり、勘違いしませんよう。
いろいろ言いましたが、まずは試してみることが大事です。今回書いたことが、一つでもお役に立てば幸いです。
吉祥寺校 飯島